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読了感想:やましいゲームの作り方


 【本日の読了】
 タイトル:やましいゲームの作り方
   著者:荒川工
   挿絵:nauribon
 レーベル:ガガガ文庫
 my評価:A

やましいゲームの作り方 (ガガガ文庫)
横線1
「人生はゲームだ」そんなセリフをどこかで聞いたことがある。
ゲーム制作を生業(なりわい)としている俺には、ある種味わい深い。
俺の人生は、といえば結構いいかげんだったわりには、
イージー寄りのノーマルだった。
過去形なのはエンディングを迎えたから。現在、自分の葬儀の真っ最中。
だけど明らかにおかしな点があって……
俺はどこに出しても恥ずかしいアラウンドフォーティ、
略してアフォのおっさんだったんだが、
なぜか今はティーンエ――あ、息子が『身体を返せ』と叫んでいる。
予想外の展開から始まる新感覚のPCゲーム業界物語。

※公式サイト紹介文より

横線1

◆直海龍介/直海忍◆
こういうのも入れ替わりモノというのでしょうか。(入れ替わってないけど)
むしろ憑依モノ?まあどちらでもいいのですが。
主人公が別の誰かに入り込んだり、あるいは入り込まれたり、
それ自体は別に珍しくもないですが、入り込むのがオッサンで、
入り込まれるのが男子高校生(というか実の息子)というのが中々に斬新でした。

青春真っ只中の忍からすれば、実の父親に体の制御権をぶんどられたなんて、
色々な意味で絶望モノですよね。(青春真っ只中でなくてもイヤですけど;)
それでも割と普通に漫才みたいなやりとりしてるのが面白くて微笑ましいです。

しかし当然のことながら、意識の共有なんて状態となれば、
お互いにあまり知られたくない事実を目の当たりにすることもあるわけで。
忍が学校で孤立し、一部の心ない人間からパシリをさせられている原因が、
龍介の仕事にあると知った時の、龍介から忍に対しての思いは、
こんなちゃらんぽらんでもやっぱり親だよなぁ、と。
また忍も忍で、そんな龍介の仕事に引け目を感じつつも、
自分や母親を養う為だとわかっているから、それに対して文句を言うこともせず。
色々と複雑な部分はあるものの、お互いを思う様子はちょっとホロリとさせられました。

龍介の仕事をネタに、忍にパシリの真似事をさせていた国重。
忍と美里の関係を勝手に勘違いした挙句、
美里に対してあまりにも身勝手な脅しをかける様は…ほんとしょうもないなコイツ。
そんな国重に、今まで唯々諾々と従っていた忍が攻勢に出る姿が熱かったです。
セリフ自体は…格好いいんだか悪いんだかよくわからないセリフでしたが;
でもこれ以上無い位の正論だし、まあこれはこれで。
しかし後々の女子生徒からの視線は色々めんどそうです。

◆平栗美里◆
忍と同じく、クラスで孤立している彼女ですがその原因は…ダブりかい;
理由が随分と斜め上でした。(いやそれだけが孤立している原因ではないのですが)

実はあまり人に言えない趣味があり、
またそれ(とダブり)が理由で、あまり周りと打ち解けられない彼女ですが、
ハットフィールズに送られたアンケートや、
忍に、しゅー様ブログの事を話してる様子から、
ハットフィールズ(というか龍介の作品)がほんと好きなんだなぁと。
作る側もクリエイター冥利に尽きる、というものです。

一度は忍を振った彼女ですが、まだまだ忍にもチャンスはある…かな?

◆ゲーム制作◆
しかし当然といえば当然なのですが、
弱小ゲームメーカーでメンバーが急に抜けるといかに大変かというのがひしひしと。
平然とスタッフ逃亡とかがあるような業界らしいので、妙なリアリティがありました。
(龍介のは逃亡じゃないですけど)
あと合間合間のコラムもえらいリアリティが;

一応(というか当然)死亡した扱いの龍介ですが、
当人の意思は忍として存在している為、実際にはシナリオは問題なく書けるのに、
手伝おうとしても周りがそんなことを理解できるわけもなく。
中々思うように上手くいかないのが本当にもどかしかったです。

そしてなんとか手伝いを取り付けても、今度はあなやんからのダメ出しが入ったり。
龍介としてのシナリオとしてみれば、これ以上ないくらい完璧なシナリオなのに、
なに言ってんのこのロリBBA…とかつい思ってしまいました、が。
後々の本心を聞いてみれば…
態度はあんなでも、本当に龍介の事を尊敬してたんですね。
ちゃらんぽらんでアフォですけど、結構人望ありますよね龍介って。

   :

しかしエロゲーメーカーの猫というとどうにも某三毛猫君を思い出しますね…。
フィクションをあれこれ詮索するのはマナー違反かもしれませんが、
他にも龍介のモデルは作者様なんでしょうか、とか
ついつい邪推してしまいます。

◆まとめ◆
久々にこの作者様の作品を読みましたが、中々に楽しませて頂きました。
(こないだの丸戸さん作品も久々でしたが、今回の荒川さんはそれ以上に久々。)

割とクセのある作風の方ですけど、個人的には結構好きなんですよね。
L○enとか面白かったなぁ。面白かったという記憶だけで内容は覚えてないのですけど;
(ガ文で何冊か出してるのに今更気づいたので、
調達できるようなら調達してみようかしら)
次がこの作品の続刊になるのか、新作になるのかはわかりませんが、
次回作も期待しております。

横線2
<2巻の感想を読む>
横線1

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Author:木彫
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A+…とても面白かった!
A …面白かった!
B+…まずまず満足
-- 満足or不満足のライン --
B …やや合わないかも
C+…あんまり合わないかも
C …相性が悪かった…


【補足】
※A+が最高評価ですが、そんなにレアな評価ではないです。一定ラインを超えて面白いと思えば気軽に付けてます。(なので同じA+の作品でも内部的には結構ブレがあったりしますがご了承下さい)

※基本的に評価はシリーズ二作目までにしか付けてませんので、こちらもご了承下さい。

▼2014/10/18以前▼
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