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読了感想:ジェスターゲーム


 【本日の読了】
 タイトル:ジェスターゲーム
   著者:赤井紅介
   挿絵:吟
 レーベル:スーパーダッシュ文庫
 my評価:A-

ジェスターゲーム 欲すれば望み、奪え (集英社スーパーダッシュ文庫)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
己の欲望を叶えたければ、他人の欲望を奪え――。
たった一つのシンプルなルールの元、
獲得者(プレイヤー)が己の望みを異能力に変え争うバトル「ジェスターゲーム」。
非情なるバトルゲームの獲得者に選ばれてしまった少年・伊龍恭太郎。
ただ彼には他人を犠牲にしてまで叶えたい願いもなく、
「ジェスターゲーム」にも興味がなかった。
しかし悲痛な決意を秘め、欲望を集める美少女・袖咲舞に戦いを挑まれたことから、
獲得者たちとの戦いに身を投じていく……。

※公式サイト紹介文より

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

◆伊龍恭太郎◆
解決屋として人望を集めている主人公。弱点:ギャップ萌え(多分)
ゲームの最中、舞に一方的に襲われ、以後なんのかんので行動を共にする…
まあぶつくさ言いながらもついつい人の面倒見ちゃう、所謂お人好しですね。
最初の内はなんか危なっかしいとかほっとけないとか、
お人好しスキルを遺憾なく発揮して舞につきまtの手助けをしている内に、
いつの間にやら舞のストレートな物言いにコロっと落ちてるのが
なんか微笑ましかったです。

黒幕との戦闘において、自分には誰も救えなかったと嘆いていますが、
それでも最後の結末はもっと胸を張ってもいいんじゃないかな。
全てを救うなんていう正義のヒーローみたいな真似事は無理でも、
舞を救えてるのは事実ですし。
(黒幕の願いは…まあ主人公が居なければ舞が負けてお終いであろう事を考えると
どのみち叶ってたと思うので省略)
街の人達からあれだけの信頼を得られてるのも
恭太郎自身の行動によるものだと思いますしね。

ただ解決屋としての描写自体が皆無なので、
なーんかちょっと説得力に欠ける部分もあったりなかったり。
てか解決屋って設定必要だったのかしr
(お人好しさ加減を裏付ける為の設定?)

本作品のゲーム参加者の内、唯一欲望を持たなかった恭太郎。
(いや庶民レベルの望みは細々と持ってるんですけど)
今後彼が望みを持つことはあるのでしょうか。

◆袖咲舞◆
基本的には冷静沈着と見せつつ、
人相が悪いとかそんな理由で主人公に問答無用で襲いかかったり、
両極端な行動で(主に恭太郎を)お騒がせする足癖の悪いお嬢様。
良くも悪くも実直なんでしょうね。
攻撃的でもあるけれど、きっちり引くべき部分は引く、好意を見せる部分は見せる。
鉄面皮なんでわかりにくいですけど。ブチ切れると暴走しますけど。
それだけに恭太郎との凸凹さ加減は逆にいいコンビだよなぁと思います。

最初のシーン以降はそれなりに恭太郎にデレてる部分もあったりなかったりでしたが、
それでも中盤、急転直下で一気にデレたよなぁ、という印象でした。
これももうちょっと途中の描写があっても良かったんでないかな?
(まあ鉄面皮でわかりづらいせいもあったのかもしれませんが)

彼女の望みとその行動理念は非常に危ういものでした。
恭太郎との出会いによって少しずつ改まってはいるよう…ですが、
ゲームをもってしても叶わないと宣告された願いを、
どのようにして叶えるのか。あるいはどこを落とし所とするのか。
興味が尽きません。

◆竹村司◆
主人公にとっての頼れるお兄ちゃん。
ネタバレというか初めからバレバレな気もしますけど、
連続刺殺犯「幽霊」にして黒幕。
病気で嫁を亡くした後、忘れ形見の娘さえも不治の病で亡くす一歩手前となれば
その絶望たるや想像だにできないものでしょう。
だからといって何の罪もない人間(罪のある人も混じってると思いますけど)
200人を犠牲にしていいわけもないのですが、
それでもそこに縋るしかなかったんでしょうね…。
ただそれが娘への愛情故だったとしても、
やっぱり利己的な理由で犠牲を出してる時点で、
どうあっても自己満足でしかないよなぁ、と思います。

200人分もの代償を背負った上、両親を実質失くしてるような状況ですが、
深幸ちゃんには強く生きて欲しいと思う次第です。

◆宮前篤志◆
舞の婚約者。いいとこのお嬢様の婚約者とかいうから、
メガネのエリートみたいなのを想像してたらボス猿でした、というオチ。

当初は連続刺殺犯と思われていましたが、
司に良いように利用されていただけの存在でした。
まあ予想通りとはいえ、哀れと言えば哀れな人です。
でも救いようのない悪党には違いないので同情も情けも無用です。

◆愚者◆
各プレイヤーの元に現れる謎の道化師。
ゲームマスター側の存在であろうことは想像に難くないですが、
何者なのか、その存在理由は何なのか、何故恭太郎に固執するのか、
など現時点での詳細は一切不明です。
最後の発言は、過去のゲーム参加者であることを示唆してるのでしょうか?
どうとでも取れる表現なので実際の所はわかりませんが…。

◆ジェスターゲーム◆
本作品の舞台(?)となるゲーム。しかしその発端とかは一切不明。
なんとなくこう知略ゲームみたいなのを想像してたのですが、
思いっきり異能バトル物でした。
ってよく見たらあらすじに「望みを異能力に変え争うバトル」ってあるやん…。
我ながらあらすじくらい読めと言いたいです…が。
一応"ゲーム"と銘打つのであれば、
もうちょっとゲーム要素が欲しかったと思うのは贅沢でしょうか。
結局異能バトルに終始してる感がありますし。
(しかも主人公に至っては異能開花してませんしね…)

ところで、
・相手の欲望を奪うことで自身の欲望を叶える。
・自分の欲望の大きさによっては、その欲望に基づく異能が宿る
というルールなのであれば、この願いなら○○人の欲望で叶うとか、
人数で一括りにするのはなんか違う気がしました。
欲望の大きい人間を代償に出来れば願いの代償人数も少なくなるのが普通では?
(欲望の大きい=異能があるから奪いにくい というリスクもあるわけですし)
あと願いを複数回叶えられる、っていうのも正直どうなんでしょうね。
そら宮前みたいなのが出てくる訳だわ。

◆まとめ◆
個人的には結構好きな作品でした。ですが、んー……と思う部分も。
ゲーム物として見るかどうかでまた評価も変わってくるとは思うのですが、
(少なくともこの作品はゲーム物では無いと思いますが)
それを除いても、やっぱりもうちょっと全体的に丁寧な描写が欲しいかな、
という印象でした。
冒頭の恭太郎vs舞のシーンで、恭太郎が劣勢に陥ってから舞に勝つまでのシーンが
まるっとカットされてるのもどうかと思いましたし。
(劣勢に陥ったところから勝ちに持ってくシーンって結構見せ場ですよねぇ)
もうちょいちょい詰める所は詰めて欲しかったですね。
次巻はもっと昇華させてくれることを期待です。
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テーマ : ライトノベル
ジャンル : 小説・文学

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A …面白かった!
B+…まずまず満足
-- 満足or不満足のライン --
B …やや合わないかも
C+…あんまり合わないかも
C …相性が悪かった…


【補足】
※A+が最高評価ですが、そんなにレアな評価ではないです。一定ラインを超えて面白いと思えば気軽に付けてます。(なので同じA+の作品でも内部的には結構ブレがあったりしますがご了承下さい)

※基本的に評価はシリーズ二作目までにしか付けてませんので、こちらもご了承下さい。

▼2014/10/18以前▼
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