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読了感想:B.A.D.9


 【本日の読了】
 タイトル:B.A.D.9
   著者:綾里けいし
   挿絵:kona
 レーベル:ファミ通文庫
 my評価:A+

B.A.D. 9 繭墨は人間の慟哭をただ眺める (ファミ通文庫)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「嘆こうが悔やもうが、それが君という人間だよ」
チョコレートを囓りながら繭墨あざかは言う。
唐繰舞姫の足を奪い、復讐を果たした嵯峨雄介は失踪した。
久々津は雄介を殺し、自身の死をもって主を守れなかった償いをするという。
この憎悪の連鎖を止めなければいけない。彼が死ねば僕は一生後悔する。
久々津の拷問から逃れた僕は、
駆けつけた白雪の助けによって雄介の行方をつきとめるが――

※公式サイト紹介文より

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

嵯峨雄介編、完結。

…正直この作品の感想をどうまとめていいのかわかりません。
作品自体の深さに反して、僕程度の読解力・文章力では、
どう書いても薄っぺらい感想にしかならないような気がしまして。
(このシリーズについては今巻に限った話ではないのですが)

とはいえ、感想を書かないのも何か違う気がしますので
ぺらぺらかもしれませんが大目に見てあげて下さい。

以降、多分にネタバレを含みます。

◆唐繰舞姫◆
なんというか、最初から最後まで色々とわかりにくい人でした。
が、久々津への言動については言われてみれば…なるほど、という感じでしたね。
基本的に不遜な態度であったり、感情のわかりにくい言動・行動ですが、
(まあ基本的に"わかりづらい"だけで、その行動には芯が通っているのですが)
その感情をもっとはっきり久々津に伝えていれば、
あるいはもっと別のお話があったのかもしれません。
もっとも、雄介の取った行動は変わらないでしょうから
今回の話が無くなってたとか、そういう訳ではありませんが、
そう思わずにはいられませんでした。

◆久々津◆
今回は完全に復讐鬼というか狂犬と化してました。
確かに大切な人が傷つけられたこと、
その傷が無かったことになったとしても、
傷つけた対象をそう簡単に許せるものではないでしょうが…。
結局復讐は果たせませんでしたし、
まだまだ燻ぶるものも残っているでしょうが、
傷つけられた当人は別に傷つけられた事を恨んでる訳でもなし、
(結果論とはいえ)傷も無くなってるわけですから、
二人で仲良くやっていけばいいと思うのです。人として。

◆嵯峨雄介◆
彼については…もうほんとに良かったなあ、と。
朝子と秋に死なれて壊れ、ヒルガオにも死なれて更に壊れ。
そんな彼が吐露した心中は見てるこっちの方が
辛くなってくるほどのものでした。
それでも(希望的解釈とはいえ)朝子と秋に助けられ、
ヒルガオの遺した絵を目の当たりにし、
(全てではないかもしれませんが)救われたのは
ほんとに良かったと思います。
これだけの事を抱えて生きるのは、
ある意味では死ぬよりも辛いのかもしれませんが…。
彼には是非前向きに生きて欲しいと思います。
やっぱり幸仁と馬鹿やったり、
幼女にフナムシ呼ばわりされてる方が雄介らしいですしね。

◆小田桐勤◆
いつもいつもお人好しというか偽善的というか、一見人道的に見えつつも、
その実上っ面を取り繕うような自己満足的な行動が目立つ小田桐。
今回も行動の根底は変わっていないのでしょうが…
今回ばかりはよくやった、と言ってあげたいです。
たとえ自己満足だろうがなんだろうが、
雄介を死なせなかったことは本当に評価したい。
この作品ほど「生きる=正」の式が成り立たない作品も珍しいですが、
それでも小田桐同様、僕自身も彼には死んで欲しくありませんでしたしね。
勿論実際は小田桐だけではなく、白雪、舞姫もいなければ
この結果とはならなかったでしょうが、それでも今回、
彼がとった行動のウエイトは大きかったと思います。
久々に主人公らしい活躍をしてくれました。

◆水無瀬白雪◆
B.A.D最後の良心にして最高のヒロインにして今回の影の立役者。
彼女がいなければ今巻、小田桐など早々に永久退場していたことでしょう。
にしてもこの人は本当にヒロイン力が高すぎです。
並々ならぬ意志力と包容力を有しつつも、
小田桐の一言に照れまくる白雪さんまじ可愛すぎです。

『私の傷など、私が決めること。私が飲み込み、私が耐えることです。
 貴方が口を出すことではありません。貴方はただ黙って、私を連れて行きなさい』
『ばかなひと』『つらかったですね』
『不意打ちは、卑怯です』『もういいですやめてくださいはずかしい』


ほんとにこの人、小田桐なんかには勿体なさすぎです。

◆繭墨あざか◆
今回はほとんど出番なし。
まあ次巻からの繭墨編でばんばんに出てくるでしょう。

   :

いや本当に正直、この作品の感想は言葉で言い表すのがとても難しいです。
読み終わった後で面白かったか、と問われると
少々首を傾げる部分もあったりなかったりするのですが、
なんかこう、面白いつまらないの二元論で語れるものではないんですよね。
明確に言葉にはし辛いけれど、こう色々と感じ入るものがあるというか。
わかりづらい感想で申し訳ないのですが…。

兎にも角にも、次巻からは最終章となる繭墨編とのこと。
正直(僕には)色々と難しい作品ですので、
途中で何度か買うのやめようかと思ったこともありましたが…
ここまできたら最後まで付き合うしかないですね。
次も期待しております。


個人的にはB.A.D.チョコデ3巻のside:Oとか
クッキング・オブ・ヘルみたいな話を希望。(本編ではどうあっても無理
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ジャンル : 小説・文学

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C+…あんまり合わないかも
C …相性が悪かった…


【補足】
※A+が最高評価ですが、そんなにレアな評価ではないです。一定ラインを超えて面白いと思えば気軽に付けてます。(なので同じA+の作品でも内部的には結構ブレがあったりしますがご了承下さい)

※基本的に評価はシリーズ二作目までにしか付けてませんので、こちらもご了承下さい。

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