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読了感想:ラストセイバー

 【本日の読了】
 タイトル:ラストセイバー
   著者:兎月山羊
   挿絵:荻pote
 レーベル:電撃文庫
 my評価:A+

ラストセイバー 救世の後継 (電撃文庫)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ときは西暦2140年。
史上最悪の敵「天使(アイオーン)」による容赦ない猛威にさらされ、
人類はその数を極端に減らし、まさに絶滅の危機に瀕していた……。
東京ビッグサイトで奇怪な事故に遭遇し、
2015年の平和な世界から2140年に飛ばされてきた高校生・名薙綾月は、
その過酷な境遇に動揺しながらも、
自らの運命と人類の未来に希望を見出すべく、立ち上がる。
その手に輝く剣を携えて――。

※本誌内あらすじより

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

現代の普通の男子高校生・名薙綾月が、学校の社会化見学で訪れた
東京ビッグサイトでの謎の事故により、125年もの未来に飛ばされてしまう。
125年後の世界は天使と呼ばれる新人類が台頭する、
普通の人間の命は吹けば飛ぶ埃のような扱いとなっていて…
というようなロボット+異能アクション物です。
(ロボットというよりは機械式全身甲冑というのが正解でしょうか)

過去から来て何もわからない名薙を痴漢だの変態だの罵りまくりの割には、
なんだかんだで面倒を見てくれるアニカは実に良い人だと思います。
あと首輪状の機械(実際に首に装着してます)にマイクロSDカードサイズの
カードを差し込むのは結構至難の技だと思うのは僕だけでしょうか。

   :

現代に戻りたいと言った名薙に対して、
その戻りたい理由を「甘ったれた理由」と両断した真無ですが、
本来いたはずだった場所である家族の元へ帰りたいと思うのは
甘いかもしれませんが、十分すぎる理由だと思うんですけどね。

逆に真無はそれほど元の時代に戻りたいとは思わないと言ってますが、
現代に戻る術が不明なこの状況でそう思えるのは
この場合幸せと言うべきなのか、あるいは不幸であるというべきなのか。
少なくとも現代での会話、及びこの時の発言から、
真無にとっての現代はあまり良いものでは無かったのでしょうね。

そのせいか全体的に打算や効率に裏打ちされた発言が目立つ真無ですが、
やっぱり孤独を感じてる部分もあったのではないでしょうか。
基本的に刺々しい発言ですが、名薙と本音で会話してるときは
どことなく楽しそうな感じがします。

そして甘ったれと両断されると共に、他力本願だと指摘されている名薙ですが、
それを素直に認めて今後の教訓にしたり、
不良学生×3に絡まれたアニカを単独で助けに入ったりと、
簡単そうで中々出来ないことをやってのける辺りは好感が持てます。
結局は3対1という数の暴力にボコられた挙句、
真無に助けられるという結果となってしまうわけですが――

「犬のように地を這いずって拾えば良いじゃない―――庶民?」

いや、つくづくこの人が敵でなくて良かったと思います。
(補足:真無に「金で許してやるよ」という不良学生に対して
万札を地面にぶちまけて真無がのたまったセリフです)

   :

それにしてもこの作品、全員生きる事に前向きなんですよね。
アニカ然り、真無然り、ゼイン然り。
こんな時代背景である以上、ただ生きるだけでもキツイはずなのに。

おそらくこの作品の主要キャラでは主人公の名薙が一番後ろ向きですけど、
天使による一般人の虐殺や、英雄ゼインの死など、理不尽な現実と向き合った上で、

「人は生きる時代を選べない。生きようとするなら、命懸けになるしかないってことだ。
ならもう、誰かを当てにして待つのも、誰かの力によって救われようと考えるのもやめだ」
「今さらだけどさ。オレ達はまだ―――こんなところで死んでる場合じゃないよな」


自ら戦う上で生き抜くことを選択した名薙の言葉と行動はもう本当に熱かったです。


余談ですが、イグニスのキレっぷりはほんと凄かったですね…。
所謂貫禄や威厳のあるタイプの悪役ではなく、
どちらかと言わなくても小物臭のある悪役ですが、
その狂い加減と下衆さ加減はこれはこれで実にいい味を出してました。
キャラとしては間違いなく嫌いですけど;

   :

今月の電撃文庫はトカゲの王位しか購入確定の作品が無かったので、
店頭に残り一冊しか無かったコレを(単に入荷数が少なかっただけだと思いますが)
ついでレベルで前知識無しの直感買いをしたのですが…。
いや、個人的には大当たりな作品でした。
つい一気読みしてしまったくらいです。
僕の第六感もたまには役に立つようですね。
(もっとも前知識無しとはいっても、
アンチリテラルの作者様ということは名前見てわかりましたので、
ある程度の作品の方向性は予測できたんですけども;)
そこそこめんどくさい設定もあるのに割とすんなり頭に入って来たのも高評価です。

作者様もかなり気合入れてるみたいですし、まだまだ謎も多いですし、
名薙達が今後どうなっていくのか非常に気になるので、続刊期待しております!
打ち切られても困るので、うれろー電波でも発信しておきますね。
うれろーうれろー


…とは言いつつも大抵の人であれば気になるであろう部分があったのも
事実なので一応最後に補足です。
ゼインvsイグニス戦で、イグニスと互角以上に渡り合える秘密を
ゼイン自身がイグニスにペラペラ喋ってるのは…
なんで英雄ともあろう人が敵に自分からネタバレしてるんでしょうか。
キャラが逆であれば別に不自然ではないんですけどねぇ…。
トータルで見れば十二分に面白かったですし、
僕自身は別にそんなに気にしてない部分ではあるのですけど、
人によっては(というか多分僕が異端)一気に興醒めしそうな要素なので
次巻以降は細かい部分をもうちょっと詰めて欲しいですね。
まあ期待の裏返しということで一つどうか。

   :

こんな時代でも痛(装甲)車があるとか…アニカさんまじかっけーです。

横線2
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Author:木彫
ラノベを主食とする駄人間。感想については感覚優先で書いてます。

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評価内訳
私的評価の内訳です。

A+…とても面白かった!
A …面白かった!
B+…まずまず満足
-- 満足or不満足のライン --
B …やや合わないかも
C+…あんまり合わないかも
C …相性が悪かった…


【補足】
※A+が最高評価ですが、そんなにレアな評価ではないです。一定ラインを超えて面白いと思えば気軽に付けてます。(なので同じA+の作品でも内部的には結構ブレがあったりしますがご了承下さい)

※基本的に評価はシリーズ二作目までにしか付けてませんので、こちらもご了承下さい。

▼2014/10/18以前▼
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